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2023年4月14日

クリニック開業に向いている医師、不向きな医師とは

みなさんこんにちは!医歯薬ネットです。

 

今回は弊社が数々の面談を行ってきた中で感じる

  1. 開業医に向いている医師
  2. 向いていない医師
  3. 開業にあたって意識すべきこと

こちらの3点について取り上げていきたいと思います。

開業に向いている医師とは?

・穏やかであること

・優しさをしっかり表現できること

・PCではなく患者の顔を診て診療できること

・リピートの声掛けを無理なくできること

・きちんと挨拶ができフェアな視点で診れること

 

内面の優しさが態度に現れない先生もいらっしゃいますが、

先生が激しい気性ですと患者さんも驚いてしまいますので穏やかに接することを心がけましょう。

また診察の際にレセコンばかりに目を向けて信頼感を下げるのではなく

患者さんのお顔を見ながら診察することで不安な思いを汲み取ることが大切です。

また「何かあったらまた来てくださいね」の一言があるだけで

再診へのハードルが下がり、患者さんはぐっと再来しやすくなります。

クリニックは口コミやネットでの評判に左右される部分も大きいので、

先生もスタッフも気持ち良い応対を心がけましょう。

 

・開業投資の必要性を理解していること

・クリニック経営はスタッフとのチーム力であることを理解する

医療の場合検査機器に紐づいている診療報酬が多いため、

検査による診療報酬を意識した検査機器への初期投資が収益へ大きな影響を与えます。

収益力を上げるための開業投資の必要性を理解し、なおかつ実行できること、

事務員や看護師、技師等のスタッフそれぞれの業務を尊重し、

外部からアドバイスを受けたときに素直に受け入れられる余裕を持つことが大切です。

 

開業に不向きな医師とは?

・患者の事情を無視して一方的に診療する

・メインの科目以外の診療に自信のなさが見て取れる

診療中の出来事であれどクリニックの外での出来事であれど

配慮に欠けた行いはすぐに近隣へ広まり信頼は失墜します。

クリニックには大病院レベルの重症患者は来ないかもしれませんが、

患者さんが自身の体調に不安を抱えて受診していることには変わりありません。

標榜した以上はしっかりと診療を行い、患者さんに安心感を与えてください。

 

・開業投資は少なくすることが絶対という感覚を持っている

・過度な値引き、取引先の変更など

・脱税志向が強い

目先の利益を追求して過度な値引き交渉を強行するなど

有識者や業者の信頼を落とすようなことはしないようにしましょう。

開業まで漕ぎつけたとしても、その後相談したいことが出来た際に

過去の付き合いの悪さが原因で取り付く島もない、という事態になりかねません。

加えて、過度な節税を勧めてくる税理士には要注意です。

 

開業医になるための意識づけ

・医師業務に飽きが来ない人

開業医はお一人でクリニックの採算性を上げるお仕事であり、

基本的に毎日同じ業務の繰り返しとなります。

クリニックが栄えてくると代理の医師に診療を任せる、という先生もいらっしゃいますが

やはりご自身のこだわりが詰まったクリニックだからこそ

開業医としての基本的な業務は務めて頂きたく存じます。

 

・クリニックは自分だけでは経営は成り立たないため、病院とクリニックでの態度を改める

・スタッフへの配慮を常に心がける

・クリニック内の人間関係のケアを心がける

病院に勤務していた頃は看護師長や技長といった方々が各部門のスタッフをまとめていましたが、

クリニックを開業しますとスタッフを取りまとめるのは先生のお役目になります。

先生がいてこそのクリニックではありますが、先生お一人ではクリニックを経営できません。

そのためチームとしての役目を理解したうえで、医師としての力量を発揮して頂くことが大事になってきます。

 

・開業の時に自分の持っている見識、能力、交渉力などを全て発揮する事が正解というわけではない

・アドバイスを感謝の気持ちで聞くことが出来る人

・人には様々な価値観がある、受け止めていくことが成功の近道

先生と我々コンサルでは専門分野も理解力も全く異なりますから、

専門外の分野では我々にお任せ頂いたり、仕組みをご理解頂けるまでご質問して頂いたり

1チームとして開業に臨む姿勢が大事になってまいります。

「まず情報を聞いてみよう」という柔軟な姿勢が有力な情報を得るための秘訣となりますので、

最初からご自身のこだわりに固執せず、

得た情報を元にご自身のスタイルを確立していくことが成功へと繋がります。

 

過度な金銭へのこだわりを見せない人

・検査の必要性をしっかり伝えること

前項でも述べましたが、目先の利益を追求して開業投資を渋るよりも

初期投資を増やして収益性の高いクリニックを作る方が成功に近づきやすくなります。

例えば婦人科クリニックにて、内装や医療機器にこだわって惜しみなく投資した結果、

このクリニックでの受診を希望する患者さんや自費診療を希望する患者さんが途切れなくなり

収益が上がった、というケースも実際にございます。

加えて検査はクリニックの採算性を上げるための重要な要素となりますので、

躊躇せず患者さんに必要性を伝えていきましょう。

 

・年齢、性別、見た目などに診療を左右されないように

・公平、公正で全ての人に思いやりのある人

・患者に待たせているという謝意をしっかり表す

病院でしたら経営規模が大きいため少しくらい悪評が流れようと経営が傾くことはありません。

しかしクリニックの場合は口コミなどで悪い噂が流れるとあっという間に地域での評判が悪くなります。

勤務医時代よりも人に対しての思いやりに基づいた行動を心がけるようにしましょう。

 

以上、弊社が面談やご開業支援を行う中で見えてきたポイントとなります。

もちろん全ての先生がこの条件に当てはまるわけではありませんが、

開業を志したときや、開業を進める中で不安になったときに意識して頂ければと思います。

 

▼本日の内容はこちらより抜粋しております!

動画内では各項目ごとに詳しい解説が入っておりますので、ぜひご視聴くださいね。

 

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