2023年12月22日
クリニックを開業する際に重視する準備と経営項目(後編)
皆さんこんにちは!
前回のブログでは開業する際に重視すべき点についてお話ししてきました。
今回はそれらを踏まえた上で、クリニック経営において注意したほうが良いことについてお話ししていきます。
開業医は医師として診療を行いながら、経営者としてクリニックを存続させていく必要もあります。
そこで重要になるのは、診療報酬をより深く理解することと節税対策を検討することです。
診療報酬をより深く理解するという点については、
・ご自身がどのような診療、検査が可能であるか
・診療報酬制度のなかで、それらはどのような位置づけなのか を理解することで
開業後の収益をどのように上げていくべきかを具体的にイメージすることができるようになります。
また、診療報酬が高い検査を行うことが、必ずしも収益アップに繋がるわけではありません。
例えば診療報酬が高い検査を行える医療機器を導入しても、メンテナンスの費用が嵩み、
結果として思っていたほど収益には繋がらないケースもあります。
よって、診療報酬を理解した上で、実際に取り入れる検査を吟味することはもちろん、
導入する医療機器の維持費用とクリニックの収益が見合っているのか少し踏み込んで考えてみることが重要です。
節税対策については、開業後に考え始めることも可能ですが、開業前の早い段階で考えておくと納税効率が良いです。
なぜなら、土地や建物を購入するのか借りるのか、物件を所有するかしないかで、負担する税の額は大きく変化するからです。
土地を借りる場合と購入する場合を考えてみると、必要な経費や税金の額は変わってきます。
土地を借りるのであれば、借地料を経費として精算することができます。経費として精算すれば、その分の税金はかかりません。
さらに固定資産税等の、土地の所持を継続する上で負担しなければならない税が発生しません。
一方で、土地を購入する場合、費用は経費として扱うことができないので税金を減らすことはできません。
また、土地を購入する際に融資を受けるのであれば、それには利息が付きます。
よって、土地の購入代金+利息を支払う必要があります。
さらに、毎年固定資産税・都市計画税などの税金を納付する義務もあります。
以上により、土地や建物を借りるのか、購入するのかによって、それぞれメリット・デメリットはありますが、
節税という観点から申し上げるならば、「借りる」という選択肢の方が好ましいという判断ができます。
開業後に後悔しないためにも、節税を念頭に置いて物件を検討することをお勧めします。
ここまで、クリニック経営について注意すべき点をお話ししてきました。
節税などは医師の本業とは関連性の低いお話ですし、経営面でのお話には煩わしさを感じられたかもしれません。
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今回の記事の内容はこちらの動画でも解説しております。併せてご覧ください。
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