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2024年7月19日

【一人医師での経営が難しくなる?】これからの時代にマッチするクリニックとは

みなさんこんにちは!

本日は、転換期を迎えつつあるクリニックの在り方についてお話しします。

クリニックの在り方は転換点を迎えている

弊社の考えでは昨今、クリニックに求められる役割が、時代の変化とともに変わりつつあると考えています。
時代が変化し、国がクリニックに求める役割も変化しつつあるからです。

今までのクリニックの特徴を踏まえて、今後クリニックがどうなっていくのかについてみていきます。

今までのクリニックは一人医師で簡易的な医療機器のみ

まず、今までのクリニックの特徴についてお話しします。

  1. 一人医師での開業
    今までのクリニックといえば、一人医師で開業するのが定番でした。
    長年病院で勤務していた医師にとって、自分と対等もしくは若い先生のクリニックで常勤として働くことは、医師としての尊厳に関わるからです。
  2. クリニック経営者の子が継承しない
    クリニックの継承について、ご家族の反対で受けてしまう事例は多いです。
    具体例をみていきましょう。
    自分の親も医師で、親は地元(郊外)でクリニックを経営しています。
    一方で、自分は都市部で勤務医として働き、そこで結婚しパートナーと子供ができました。
    数年経ち、親は年齢等の関係でクリニックを辞めることになり、クリニックを継承したいと思いましたが、
    パートナーや子供からは反対を受けてしまい、継承を諦めざるを得ませんでした。
    こういった場合、都市部から郊外へ引っ越すことになるため、住環境の変化や子供の教育環境の変化を理由に、
    パートナーや子供から反対を受けてしまうことが多いのです。
    また、院内に裏動線が無くレイアウトが今後の経営にフィットしない、
    施設・設備が老朽化しているという理由も継承が進まない要因になっていました。
  3. 新規開業の医院が近隣にできると患者さんが減ってしまう
    新規で開業するクリニックは、最新の医療機器を導入していたり、レイアウトも工夫(感染症対策として隔離室が設けられている等)されていたりと、患者さんの注目を集める要素が多いです。
    また、来院した患者さんの口コミが広がることで新規開業クリニックの人気が高まります。
    自院に来ていた患者さんの一部は新しいクリニックに行くため、自院に来る患者さんの数は減ってしまいます。
    今までのクリニックには、大きく分けて上記の3つのような特徴がありました。
    ですが現在、クリニックの在り方は転換期を迎えているようです。

社会情勢の変化と新しいクリニックへの移行

クリニックの在り方が変わりつつあるのは、国の方針が変わったからです。
高齢化でさらなる医療費増大が見込まれる中、それを支える生産年齢人口は少子化で減少しています。
このままでは医療提供体制を維持していくことが難しい状況に置かれているのです。
そこで政府は、今後も日本の医療を守っていくために、方針を変え医療業界全体の改革を進めていくことにしました。
よって、クリニックの在り方についても転換期が訪れたのです。

  • 方針の変化1:政府のクリニックへの要望変化

政府は、以前まではクリニックに専門性を求めていましたが、現在は万能性を求めています。
つまり、1つのクリニック内で複数の専門科目を詳しく診ることができるような体制を理想としているのです。

  • 方針の変化2:かかりつけ医の認定要件

次に、2028年度から具体化する「かかりつけ医」の要件には、夜間や休日の診療を行うことが要件になる見込みです。
さらに、癌患者への対応や、紹介率の条件等、一人医師では到底クリアできないような要件が盛り込まれる可能性が高いのです。
よって、複数医師での開業が求められるのです。

複数の専門科目を診ることができ、かかりつけ医の認定要件を満たすようなクリニック、
すなわち、複数医師で複数の科目を標ぼうした大型クリニックが今後の主流となっていきます。

大型クリニックを経営するための3つのポイント

では、今後の時代に合ったクリニックを経営するためのポイントはなんでしょうか。
いくつかあるポイントのうち一つをご紹介します。

それは資金調達と経営母体の検討です。

資金調達は開業するにあたって必須となっています。

特に大型クリニックを開業するに当たっては、高額の投資が必要になります。
現在は、クリニック投資に積極的な地方銀行などでも3億5千万円程度が融資の限界となっています。
それ以上に投資が必要な場合は、どのように資金調達を行うのか検討しなければなりません。

また、経営母体としては、個人で経営するほか、医療法人になる、一般社団法人となるという手段があります。
一般社団法人に関しては患者さんとのトラブルが増加していたり、保険医療として認めてもらうのが難しかったりするため、
それぞれの形態でのメリット・デメリットをよく理解した上で選択することが重要です。

(参考) 医歯薬ネット 「一般社団法人立のクリニックでのトラブル増加に注意!」 一般社団法人立クリニックでのトラブル

大型クリニックを経営するポイントについては弊社YouTubeチャンネルにアップロードされた動画
「【一人医師での経営が難しくなる?】これからの時代にマッチするクリニックとは」(14:28~)でより詳しくお話ししております。
さらに、弊社の考える新しい開業の形であるクリニックフリーランス開業についてもお話ししております。

併せてご覧ください。

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