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2023年12月1日

これからの婦人科開業に求められるもの

 

 

皆さんこんにちは!

今回は、「これからの婦人科開業に求められるもの」についてお話しいたします。

はじめに、産科婦人科開業の基本的な考え方をお伝えします。

診療方針が開業を左右する

産科婦人科の開業を考えるうえで最も重要なのは診療方針です。

特に、だれを中心に診療を行うかによって開業セオリーが大きく変わるため、診療方針をしっかりと固めることは重要です。

ここでは、産婦人科での開業と、産科は標榜せず婦人科のみで開業する場合の2つのパターンに分けて、基本的なセオリーをお話しします。

まず、産婦人科クリニックとして開業する場合です。

産科は入院が必須なので、ベッドを置くスペースの確保や横になったときの圧迫感を減らすための天井の高さが必要です。

アウス・不妊治療・新生児の診療も行うのであれば、手術室や診察室も追加で必要になります。

また、婦人科のみの場合よりも車で来院される方が多くなるため、駐車場もある程度の広さがなければなりません。

つまり産婦人科は、必然的に広い敷地での開業が求められるのです。

そして広い土地を確保するには、都市部よりは郊外の方が向いています

よって、郊外の広い土地での開業が産婦人科には適しています。

 

一方で、婦人科クリニックとして開業する場合、産科と違って付き添いの方はおらず、女性一人での来院を想定することとなります。

よって、バスや電車を利用できて交通アクセスが良く、駅からも近い場所での開業が理想です。

また、産科に比べてベッドの必要数も少ないため、比較的小規模なテナントでの開業も可能です。

婦人科クリニックは都市部のアクセスが良い小~中規模のテナント、戸建てでの開業が向いているでしょう。

 

ここまで、産科・婦人科開業の基本セオリーについてお伝えしてきました。

ですが、時代と共に産婦人科の在り方は変化していきます。

そこで、産婦人科の変遷を辿りながら、これからの産婦人科に求められるものは何なのかについて考えていきましょう。

産科婦人科のこれまで

ひと昔前までは、産婦人科として産科、婦人科ともに標ぼうするのが一般的でした。

産科はある程度のベッド数を用意し、分娩室、リカバリー室など設備も充実させる必要があります。

しかしクリニックは病床数19床までという制限があるため、事業の安定性を示すのが難しく、銀行からの融資を取り付けるのは大変でした。

そこで某粉ミルクメーカーが、産科を標ぼうする医師に対して低利子で貸し付けを行うことと引き換えに、

クリニックで当該会社の粉ミルクを使用するといった状況がありました。

また、ドクターと看護師で対応していたお産を複数の助産師に任せることで、医師は経営に回るケースも出てきました。

施設に関しても、院内にリハビリ用のダンス教室を設けたり、ご家族が泊まれる部屋を用意したりと、設備の充実化が図られてきました。

労働基準法・医療担当規則が改正されてからの産婦人科

労働基準法や医療担当規則の改正により、時間外労働には最大1.5倍の給与支払いが必要になったり、

医師が不在の際は連携医療機関の医師を確保することが義務付けられたりと、

これまであった「産婦人科クリニック=収益性が高い」という認識が揺らぐ事態が起こります。

これらの要件により、入院受け入れのハードルが上がり、産科の開業を目指される方は徐々に少なくなってきました。

産婦人科のこれから

このような状況のなかで、今後開業を成功させるには、口コミで高評価が得られるクリニックをつくることが大切です。

たかが口コミと思われるかもしれませんが、産婦人科は他の診療科と比べ、口コミの影響を受けやすい傾向にあります。

SNSが普及している現代で、口コミの影響力は侮れません。良い口コミが広まれば、患者数の増加に繋がり、経営は安定します。

良い口コミを得るために必要な投資は、収益で回収できる可能性が高く、惜しまないのが得策ではないでしょうか。

では、良い口コミを得るのは、どのようなクリニックなのでしょうか。

それは、患者さんにとって居心地が良く清潔感のあるクリニックをつくることです。

当たり前だと思われるかもしれませんが、女性患者が中心となる産婦人科だからこそ、特に重要な要素になるのです。

 

居心地が良く清潔感のあるクリニックをつくるためには、院内の空間デザイン(レイアウト、内装)を工夫する必要があります。特にレイアウトに関しては、産婦人科の特性上、他の診療科目よりも院内構造において配慮すべき点が多く、産婦人科専門の設計士がいるほどです。

例えばクリニックで不妊治療を行うのであれば、妊産婦の目に触れにくいような導線にし、不妊治療を行う患者さんがより安心して来院できる空間をつくります。

妊産婦の付き添い・お見舞いをする男性(パートナー)や家族についても、女性患者さんとの接触を極力抑えるような構造にすると院内でのトラブル回避につながるでしょう。

加えて、物件の築年数の浅さや内装デザインにこだわることで、清潔感がありながら、安心できて居心地が良いクリニックを実現することができます。

理想のクリニックをつくるコツとは

レイアウトにこだわってクリニックをつくるには、戸建てにしてもテナントにしても、そのレイアウトが実現できる広さ・条件の揃った物件を選ぶ必要があります。

しかし、ふさわしい物件を見つけることは簡単ではありません。

弊社では、提携企業と協力しながらそれぞれの先生の希望に合った最適な立地・物件でのご開業を支援してきた実績がございます。

患者さんに安心して受診してもらえるレイアウトが実現でき、先生の診療方針にも合った物件をご提案させていただきますので、ご開業で悩まれている方はぜひ一度弊社にご相談ください。

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医歯薬ネットの支援によってご開業された産婦人科クリニック

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