開業医インタビュー ウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座 院長 河合 智之 先生

医師を続けるためにご開業を決意

女性の悩みに寄り添い支える、あたたかいクリニック

※1489magazine vol.38―2022年10月発行号より転載

ウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座
〒448-0845 愛知県刈谷市銀座 3-34-1 TEL:0566-70-7801   https://whc-clinic.com/index.html

 

名鉄刈谷市駅から徒歩5分、真新しさの残るタワーマンションは刈谷市内で初めての1億円を超える高級マンションということで建築中から話題になっていた。

そんなタワーマンションと複合開発された施設「銀座ツリープラス」の2階で、2021年1月12日に開院したウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座。施設内に52台、施設外に9台の駐車場も備えていて、徒歩でも車でも気軽に来院できる魅力的な立地である。

院長の河合先生は物腰が柔らかく穏やかな先生で、女性患者の悩みに優しく寄り添っている。

医師を続けるための選択

高校生の頃に病気を患ったこともあって医師の道を志した河合先生。元々外科を志望していたが、学生の頃に行なった実習で産婦人科に興味を持ったという。

「当時学生だった私は産婦人科に対してお産というイメージを強く持っており、外科という印象はありませんでした。しかし実習で産婦人科の現場を目の当たりにした際、外科的な要素も多いと知って産婦人科も良いなと思い始めたのです。産婦人科医でないと手を出せない領域もあるので、その専門性の高さに惹かれた面もあります。また、当時産婦人科医になりたいという人があまり多くなかったので、人と同じところに行くよりはなり手の少ない産婦人科にいこうと思いました」

河合先生がご開業を考え始めたのは、藤田医科大学で産婦人科医として働いて10年ほど経ったころだった。

「急に体調を崩してしまい、当時勤めていた病院を辞めることになりました。正直産婦人科医を続けるかどうかも迷ったのですが、せっかく長い間産婦人科医をやってきたので続けられるのならば続けたいと思ったのです。しかし新たに勤めるとなると、産婦人科の場合はお産をどれくらい出来るか、当直をどのくらいやるのかという問題がついてくるので、自分の体調面を考えると今までのように積極的に当直に入ってお産もやって…というのは難しいと感じました。ではどうしようかと考えた時に、自分で開業してみようと思い立ったのです」

たまたま医歯薬ネットのセミナー開催情報を目にした河合先生は、2018年に名古屋で開催された医院開業知識集中講座にご参加された(現在はオンラインで開催しているが、コロナ禍以前はホテルなどでセミナーを開催していた)。

「開業セミナーとはどんな感じなのだろうと思って興味本位で行ってみたのですが、セミナーで講師を務めていた森田さん(医歯薬ネット代表取締役会長)のお話が印象に残りました。また、ドクター側に立ったコンサルティングをして下さる感じがしたので医歯薬ネットさんにお願いすることにしました」

生命保険の壁

愛知県刈谷市でご開業されたウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座だが、物件探索を始めた当時は刈谷市も候補の一つではあったものの、優先度は低かったという。

「最初は名古屋寄りの有松や鳴海など別の場所で探していましたが、なかなか希望に合う物件には出会えませんでした。そして元々戸建てを希望していましたが、資金的な問題もあって途中からテナントでも探し始めた結果、ここの新築テナントが出てきたのです。このまま順調に進むかと思っていましたが、持病があるということで開業資金の借り入れ審査には苦労しました」

ウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座以外には内科クリニックやデイサービス、保育園、プログラミングスクールなど多様な施設が入っている。

開業資金を全て自己資金で賄うという人は少なく、多くの場合は銀行から融資を受けることになる。この時生命保険の加入が必須なのだが、河合先生には持病がある為加入できる保険がなかなか見つからなかったのだ。保険に入れなければ質権設定が出来ず、借り入れが出来ない。この難しい開業資金の確保に動いたのは、医歯薬ネットと共に河合先生の開業支援を行っていたFVC会計事務所の有限会社オフィス大手であった。

ウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座入口

「融資関係はオフィス大手の渡部さんがメインでサポートしてくださったのですが、難しいと思われた保険の加入も外資系で上手く見つけてくれて、無事に銀行の審査を通ることが出来ました。渡部さん曰くここのテナント賃料は契約を踏みとどまるレベルに高いそうですが、私は立地を優先して決めたかったので怖気づくことなく開業準備を進めていきました」

 

 

順調な開業

コロナ禍にもかかわらず2021年1月10日(日)に行われた内覧会には合計123組、約200名もの方が来院されて注目度の高さがうかがえた。婦人科ということもありコロナの影響を大きく受けることもなく、ウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座はご開業時から順調に患者数を伸ばしている。

「女性のライフステージは思春期・性成熟期・更年期・老年期と年代ごとに異なる4つのステージに分けられ、世代によって注意すべき症状も変わってきます。そんな女性特有の悩みを幅広く診ていくことがこのクリニックのコンセプトでもあります。実際クリニックには幅広い年齢層の患者にご来院していただいており、どの患者さんも納得して、理解して帰ってもらえるように丁寧な説明を心がけています。患者さんとお話しする時間を十分に取るために当クリニックは予約制にしており、一人一人の患者さんと向き合える時間を確保しています」

高級感と清潔感が漂うクリニックには河合先生が取り入れたアロマディフューザーによって良い香りで満ちていて、リラックス出来る空間となっている。また、婦人科領域の診断・治療だけではなく美容や痩身にも力を入れており、ご開業後にはヴァンキッシュMEを導入されて患者のニーズにより幅広く応えられるようにしている。ヴァンキッシュMEは痩身系の医療器で唯一、最新の非侵襲的技術「セレクティブRF™システム」を搭載しており、皮膚に直接触れずに寝ているだけで治療が可能という機器である。

ヴァンキッシュME

「内装について強い希望があったわけではないですが、患者さんは主に女性なので綺麗なクリニックにしたいと思っていました。医歯薬ネットさんからは婦人科クリニックの内装を得意としている内装業者をご紹介して頂いたので、そこからのご提案を受けながら内装を決めていきました。美容や痩身については、私が動かなくても治療が回るメニューがあればいいなと思って導入しています」

また、ご開業後スタッフの人事問題に頭を抱える先生も少なくないが、ウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座では先生とスタッフの仲も良好でクリニック経営は順調に進んでいる。クリニックのブログとインスタグラムからは先生とスタッフの仲が良い様子が垣間見え、先生のおしゃれな靴下を紹介するというクスっと笑えるユニークな投稿も読んでいて楽しい。

「クリニックのブログもインスタグラムも、最初に私が担当だけ決めてあとは全てスタッフさんに任せているのですが、本当によくやってくれています。私自身はスタッフとのコミュニケーションで特別意識していることはないのですが、強いて言うならあまり厳しいことは言わないようにしています」

インタビュー中も先生の温和で柔らかい雰囲気は感じていたが、それはスタッフに対しても患者に対しても同じらしい。クリニックの口コミでも河合先生は優しい、きちんと話を聞いてくれると患者からも高評価で、担当会計事務所であるオフィス大手の渡部さんも「河合先生は医師・看護師・受付事務の全員で患者さんと向き合うことを大切にしていて、その気持ちは開業前も開業後も変わっていない。これまで見た先生の中でも患者ファーストの素晴らしいドクターです」と太鼓判を押す。

左:診察室 右:コンサルティングルーム

クリニック経営が順調に進む中、先生に今後の目標を伺ってみた。

「開院当初に“ういっこクラス”という1才くらいまでの子育てをしているお母さんと赤ちゃんを対象とした集まりを企画したのですが、当時はまだクリニックの認知度が低くて開催が難しく、尚且つ新型コロナウイルスの流行もあって人を集めることが出来ず、今まで開催出来ていませんでした。内容としては赤ちゃんの体重を測ったり母乳量を測ったり、育児相談などが出来る集まりで、助産師の方にやってもらおうと思っています。助産師のモチベーション維持のためにもそろそろ再開したいなと思っています。さらに大きな目標としては、分院展開です。クリニック名に刈谷銀座と地名を入れたのも、将来的に分院を出した時を想定してのことです」

念願だった地域医療

ウィメンズヘルスクリニック刈谷銀座ロゴ

「開業にあたり何をすればよいのか分からなかった私に対して、医歯薬ネットさんは全て順序立てて説明をしてくれました。様々な業者との打ち合わせも全てセッティングしてくれたので、私自身は内装はこうしたい、医療器はこっちが良いと選択、判断するだけで良かったのでスムーズに開業準備を進めることが出来ました。開業してみて今のところ特に大きな問題もなく、むしろ様々な患者さんと接することが出来るので開業して良かったと感じています。私は元々研究よりも、患者さんのことを何でも診られてどんな相談にも乗れるようなプライマリーなことの方が向いているという自覚があるので、今こうして地域医療に携われていることが嬉しいです」

Doctor’s Profile

【所属学会・資格など】:日本産科婦人科学会、日本女性医学学会、日本生殖医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本東洋医学会、日本抗加齢医学会

弊社が開業支援をさせていただきました

株式会社医歯薬ネット
TEL:03-5421-7260
URL:http://www.ishiyaku-net.jp または 医歯薬ネット検索
クリニック開業支援の専門企業として、本格的なコンサルティングを行っている医歯薬ネット。開業の成功の鍵を握る開業場所の探索に力を入れ、開業ドクターの希望エリア内で最適な物件を探索し、ご提案します。安全に開業までサポートした後も、経営相談・会計顧問業務で関わるため安心です。開業をお考えの先生は下記WEBサイトよりセミナースケジュールをご確認の上、まずはセミナーにご参加ください。
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