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2023年11月24日

ご高齢での開業を成功させる秘訣とは

みなさんこんにちは!

今回はご高齢での開業を成功させる秘訣についてお伝えいたします。

ご高齢での開業とは

弊社では60歳以上の医師の方のご開業を、ご高齢での開業と定義しております。

長年、クリニック開業に携わってきた弊社ですが、昨今はご高齢での開業の相談をいただくことも増えてまいりました。

定年後に年金のみで生活していくことに不安を覚え開業の選択肢を視野にいれる方、定年後も医師として働きたいという思いからご開業を志される方など、様々なお考えを持ってご高齢での開業を決意されています。

ご高齢での開業の懸念点

ご高齢での開業にあたり、医師の方々が不安に感じることがいくつかあると思います。

まず、ご自身の健康状態です。

ご高齢になると、体調が優れない日も増えるかもしれません。先生ご自身が体調を崩されると、代診の先生を雇わない限り、休診にせざるを得なくなります。

休診日が増えれば当然、経営面にも影響を与えるでしょう。

また、ご自身の医師としてのモチベーションの維持やご家族の環境変化(お子様の独立やご両親の介護等)も考慮しながらのご開業となってきます。

そして、一番のポイントとなるのが融資の問題です。

ご開業にあたっては、銀行からの融資は避けて通ることはできません。しかし、ご高齢での開業は30代、40代のご開業に比べて融資が難しくなることが多いのです。

ご高齢の医師は、健康状態の悪化などでクリニックの経営状況が不安定になり、返済が滞ってしまうリスクも高いでしょう。

金融機関はこれを懸念し、融資額の上限を厳しく設定する傾向にあります。

つまり、ご高齢での開業は金融機関から受けられる融資の額が、若い世代の開業に比べて少なくなるということです。

返済の負担についても考えてみます。返済期間を仮に70歳までとした場合、60歳での開業なら10年、65歳であれば5年での返済となります。

いずれも期間に余裕があるとは言い難い状況です。

よって、融資の上限と返済時の負担を考慮すると、出来る限りコストを抑えての開業が望ましいということがお分かりいただけます。

 

継承案件は成功するのか

コストを抑えるという点でいえば、継承案件での開業を思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれません。

物件や医療機器は揃っていて、ある程度の患者さんを既に抱えているため、成功しやすいイメージがあるからです。

しかし、コロナ禍以前の建物は感染症対策に対応していない、そもそも物件が老朽化しているなどの問題点があります。

また、新しく開院したクリニックに比べると競争力が劣るため、採算分岐を割った開業となってしまう危険性があります。

継承案件は、ただでさえ初期投資が少ない開業ですから、採算分岐を割ってしまうと、経営は厳しいものとなるでしょう。

もし継承案件での開業を考えているならば、建物を改修する、医療機器を充実させるなど、

手をかけることによって患者数の増加が見込めるかどうかを念頭に置く必要があります。

大型クリニックの開業はどうなのか

弊社では開業を成功に近づける手段の一つとして、大型クリニックをおすすめしています。

大型クリニックとは、複数医師で複数の診療科を標ぼうし、病院並みに検査機器が充実していて、建物や敷地の規模が従来よりも大きいクリニックのことを言います。

では、ご高齢での開業において大型クリニックは有効な手段といえるのでしょうか。

結論から申し上げますと、ご高齢の開業で大型クリニックを開業するのは賢い選択とは言えません

なぜなら、大型クリニックを作るには設備投資を惜しまず行う必要があり、初期投資が大きくなるからです。必然的に融資額や返済の負担も増すことになります。

もともと融資の取り付けや長期の経営が難しいご高齢での開業ですので、大型クリニックとの親和性は低く、あまりおすすめとは言えません

高齢での開業を成功させる秘訣とは

よって、ご高齢での開業は、むやみに規模は広げ過ぎず、無駄な支出は減らし、利益をきちんと回収できるところに絞って投資をすることが大切です。

そして、診療圏調査に基づいた物件の選定、健全な事業計画・経済整合性のある資金計画の作成といった基本原則を守ることで経営を安定化していけます。

融資の返済が終わると、資金にも余裕が生まれます。

また、診療時間を短くすれば、趣味の時間や家族と過ごす時間をさらに充実させることもできます。

開業を軌道にのせることで、公私ともに充実した生活を実現できるでしょう。

弊社は「医師とそのご家族の、医師らしい暮らしの実現」をモットーに、その先生に適した形でのご開業を提案させていただいております。

開業を成功させ、医師としての生きがいもプライベートも充実させたいという方は、是非一度医歯薬ネットにご相談ください。

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また、今回取り上げた内容は、こちらの動画でも詳しくご説明しておりますので併せてご覧ください。

 

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