開業医インタビュー 三鷹の森皮フ・形成クリニック 大久保麗院長

3科診療により幅広い層のニーズを引き出す

※1489magazine vol.17―2015年9月発行号より転載

三鷹の森皮フ・形成クリニック
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀6-2-16 TEL:0422-70-1205
http://mitakanomori-cl.com

吉祥寺駅の南、ジブリ美術館を過ぎて少し経ったメイン通り沿いの医療モールにある「三鷹の森皮フ・形成クリニック」。
皮膚科・形成外科・美容皮膚科を標榜し、皮膚の疾患から手術が必要な形成外科まで幅広く手掛け、美容のメニューも豊富である。大久保麗先生は東京女子医科大学の形成外科に入局後20年にわたり手術や診療に携わり、2013年4月に実家のある三鷹市にて開業された。

三鷹の森皮フ・形成クリニック 大久保院長

開業を決意するまで

母方の祖父が医師、祖母が看護師だったという大久保先生。高校で進路を決める際に母親に医学部を勧められたことがきっかけで、東京女子医科大学に入学した。

「6年生の時の病院実習で一番最初に行ったのが形成外科だったのですが、これまで見たこともないような痣とか顔の変形とか、様々な疾患を見て強い印象を受けました。がんなど生死に関わる手術をする外科よりも、傷をきれいにすることや、痣をとるなどの手術に興味がわいて、将来性もあると考え形成外科に進みました」

形成外科では全身のやけどから先天性の疾患まで幅広く手掛けてきた。同時に女子医大で先駆的に導入したレーザー治療や、皮膚培養など最先端の医療にも取り組み、出向して2年間皮膚科も経験するなど、忙しく勤務を続けてきた。2011年に移った八千代医療センターでは勤務地近くに住まいを構え、それまでより少し時間にゆとりができたという。

「病院で他の先生たちと働いていると、自分は何が向いているのかが分かってきます。このまま大学にいて全身麻酔の再建手術などを続けるよりも、レーザーや局所麻酔による手術の方がわたしには向いているなと思っていました。また、他の先生の患者さんとの接し方を見ていると、患者さんの訴えを理解したり、患者さんに応じて円滑に診療を進めることが得意な自分は、開業に向いているのではと感じていました。けれど、周りに開業した人がいなかったので、開業の事はよくわからないままでした」

そんな中、1489magazineが届いたためセミナーに参加してみたという大久保先生。セミナーに参加すると、「自分にも開業できるかも」という気持ちになり、医歯薬ネットに開業支援を依頼した。
「セミナーで『きちんとやれば開業は失敗しない』といわれ、開業支援してもらうことにしました。東京女子医科大学の形成外科で主任教授としてお世話になってきた先生に相談すると、『開業してもいいよ』とおっしゃってくれました。またその時に『実家の近くで開業するといいよ』といわれたので、三鷹で物件を探してもらうことにしたのです」

開業準備を進める

クリニック前のバス通り

前面道路は吉祥寺駅を結ぶバスが頻繁に通る

すでに競合が多い吉祥寺や三鷹の駅前での開業は難しかった。「レーザーでシミ取りができる」と一般的に認知されるようになっていたことから、駅から少し離れている住宅地にも潜在的な美容ニーズがあり、皮膚科と形成外科との総合的な診療により集患できると考えた大久保先生は、当初の希望通り三鷹市近辺で開業物件を探してもらうことにした。

「色々な物件を見せてもらっていた時に思い出したのですが、私が八千代に移る前、バスの窓からここに医療モールができるという看板を眺めたことがありました。『こんな所で開業できたらいいな』思っていたので、物件を調べてもらったのです。するとまだ空いていることが分かったので、ここに決めました」

ドイツ製のQスイッチルビーレーザー

ドイツ製のQスイッチルビーレーザー

物件が面する吉祥寺通りは頻繁にバスが通り、周辺は住宅地で居住人口も多い。開業前の看板をバスから見てかなり多くの住民が事前に興味を持ってくれていたという。

「内装が美容っぽいピンクのデザインだと男性は入りにくいので、オールマイティーながらもすこしかわいい雰囲気のものにしました。クリニックのロゴは『三鷹の森』をイメージして木目を使っているので、それに合わせて内装も木目を基調にしました。美容診療も一通りのことは行えるよう、Qスイッチルビーレーザーや、ハイドラフェイシャル、I2PLなど、機器をそろえました」

順調に経営は推移

開業から2年と少し経過した「三鷹の森皮フ・形成クリニック」。土曜は毎週、日曜も隔週で診療しており、働いている人にも通いやすい。
「この周辺にはあまり皮膚科を扱うところがないこともあり、皮膚科の患者さんが圧倒的に多いです。形成外科は近所の保育園から怪我の子が来たり、近辺の先生がそれまで自分で処置していたような患者さんを紹介してくれます。患者さんはほぼ男女半々でわずかに男性が少ないくらいですが、男性もいぼや水虫の治療など、様々なニーズがあるんです」

三鷹の森皮フ・形成クリニック パウダールーム

広々とした パウダールーム


「美容の場合は、お子さんを皮膚科で連れてきたお母さんが、お子さんの治療の後に『ところでシミもやっていますか?』と聞いてきて予約をされることはよくあります。美容に興味があるけれど二の足を踏んでいたような方には始めやすいスタイルだと思います」

不安な気持ちで来院される患者さんのことを考え、できるだけ丁寧に話を聞き、治療方法も分かりやすく説明しているという大久保先生。様々な悩みを抱える患者さんが相談しやすい雰囲気で、老若男女幅広い層の患者さんが来院している。開業前は母親を含め周囲の人から心配されたともいうが、開院後の経営は順調だ。

「大学で働いていると徐々に診療以外の仕事が増えてきて、このままいても大変だなと思っていました。今は弟が事務長として給与計算など雑務をやってくれるので、診療に専念できますし、定時に帰れて規則正しい生活ができるのも嬉しいです。今のクリニックの状態には満足していていますが、今後はスタッフを増やすことも考え、診療の幅を広げていきたいと思っています。更年期の女性の患者さんにはサプリメントを紹介するなど、今よりちょっと役に立つようなことを広げていければと思っています」

(掲載内容は2015年掲載時のものとなります)

 

Doctor’s Profile

弊社が開業支援をさせていただきました

開業の成功のためには、開業物件探索をはじめとして多方面に渡る検討事項があります。今回ご紹介させていただいた大久保院長のように複数科目で開業される場合、検討事項はさらに複雑化します。弊社は開業地探しから開業後の経営相談・会計顧問業務まで一貫してサポート。開業準備がスムーズに進み、開業後の経営も安心です。
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