開業医インタビュー おおぎや整形外科 扇谷浩文院長

患者と向き合う診療スタイルから多くの患者が集まり、クリニックを移転

※1489magazine vol.22―2017年5月発行号より転載

医療法人 昌真会 おおぎや整形外科
〒227-0043 横浜市青葉区藤が丘1-28-7-2F    TEL:045-978-5252
http://www.ohgiya-seikei.jp

昭和大学藤が丘病院と藤が丘リハビリテーション病院にて長く診療に携わってきた扇谷浩文先生。定年後も大学病院での患者さんを診察し続けるために開業を決意され、藤が丘リハビリテーション病院と藤が丘病院の間に2011年11月「おおぎや整形外科」を開院した。多くの患者さんが来院され、2014年6月には医療法人化を果たした。その後も患者数は増え続け、クリニックの面積が手狭になり2015年11月に藤が丘病院の正面真向かいの現在の場所にクリニックを移転した。

おおぎや整形外科 院長 扇谷 浩文 先生

股関節治療をライフワークに

「父は外科の医者で、私が3歳の時に自宅で開業しました。昔なので外科といっても整形外科と分かれておらず、父は整形外科も診ていました。私は小さい頃からしょっちゅう診察室に出入りしていて、父の姿を見てきました。母方の親族にも医者がたくさんいたので、自然な流れで自分も医者になろうと思うようになりました」
 父の影響で整形外科か、子供が好きだったので小児外科のどちらかに進もうと考えていたところ、順天堂大学の外科にいた兄からのアドバイスを受け、整形外科に入局することに決めた。
昭和大学整形外科の恩師の一人が股関節を専門としており、もう一人の恩師が小児整形外科と股関節を専門としていたことから、自らも股関節を専門とし、小児整形にも取り組むようになった。1984年にドイツのキール大学に留学し、現地で股関節脱臼の超音波診断を知ったという。
「帰国後改めて超音波に取り組むようになりました。日本で同じ時期に小児整形の分野で超音波を始めた先生方と一緒に勉強会などを開きながら、ずっと取り組みを続けてきました。私のライフワークとしては、小児股関節に対する超音波診断と、関節鏡による股関節の治療、この2つが大きなものですね」

ライフワークに関する学会発表や講演を行いながら、大学病院で専門を磨き続けてきた扇谷先生。定年が近づいてきた頃に開業を考え始めたという。
「定年後のあても特にはありませんでしたし、開業して大学での患者さんを診続けていくのが一番いいのかな、と思うようになりました。医局員に紹介してもらった開業支援の方と会うなど、少し開業について調べ始めていた頃、医歯薬ネットさんのセミナーを知り参加してみたのです」

おおぎや整形外科

開業当初のおおぎや整形外科

セミナーでの話から、医歯薬ネットに開業支援を頼もうかと思っていた頃、知り合いのオーナーから藤が丘病院と藤が丘リハビリテーション病院の間に立地する開業時の物件を紹介されたという。
「大学病院から近い場所で開業したいと思っていたので、ちょうどよい物件だと思い、医歯薬ネットさんに間に入ってもらって話を進めてもらいました。面積が50坪ほどで少し狭かったので、スタッフの休憩室は上のフロアに一つ借りた部屋をあてていました。


クリニック移転

2011年11月に昭和大学藤が丘病院と藤が丘リハビリテーション病院の間にあるテナントの2階で「おおぎや整形外科」は開業し、2015年11月に倍の広さの現在のテナントに移転した。

現在のおおぎや整形外科

移転後:藤が丘病院正面のおおぎや整形外科


「患者さんの数が増えて、ニーズも高まってきたので理学療法士さんを増やしたのですが、そうすると前のクリニックでは手狭になってしまって。ちょうどその頃、オーナーからこのビルを建て直すから移ったらどうだ?という話が出たので移転したのです。広くなったので、今は基本的に理学療法士さん6人体制でやっています。前にはなかった院長室も作ることができましたし、収納スペースが増えたのもよかったですね」

理学療法士も含め、一般のクリニックよりスタッフの数は多いが、定着率は高い。残業は発生するものの、営業日が4日半ということもあって休みはしっかりとれ、居心地のよい環境だからではないかということだ。

パワープレート

移転後に導入したパワープレート

また、火曜日は昭和大学の後輩医師にて伝ってもらい、2診体制で診療を行っている。
「今、大学病院では小児の外来が縮小傾向にあるので、こちらに来れば小児整形のいろいろな症例があるため彼の勉強になるのです。もちろん患者さんを診てもらうことで私も助かっています。できれば常に2診体制で診療したいと思っていますが、人材のこともありなかなか難しいですね」

土曜日には医師であるご子息が内科を診療し、またご息女は事務長としてクリニックで常勤しており、家族の協力も厚い。
「内科の疾患もあるのに内科に通ってくれない患者さんが何人かいるので、そういう患者さんを息子に診てもらっています。呼吸器内科が専門なのですが、『総合的な診療ができるようになりたい』と大学の救急などで勉強していて、様々な疾患の知識を持っているので、私の診療の助けにもなっています」
「娘は大学を卒業する前に、『就職活動はしないから一緒に働こう』と言ってきたのです。まだ開業する前の時で、『一緒にやってくれるのだったら開業するか』という気持ちになりました。娘は私の秘書的な仕事からスタッフの労務関係の仕事までやってくれています。妻も裏方仕事を手伝ってくれていますし、家族には助けられています」

患者の信頼を得る診療スタイル

リハビリテーション室昭和大学藤が丘病院の目の前という立地もあり、藤が丘病院からの紹介で来院する患者さんも多い。扇谷先生の診療に対する信頼は厚く、専門である股関節や小児の患者さんだけでなく、幅広い層の患者さんが数多く来院している。

「患者さんから『こんな説明や診察は受けたことがない』とはよく言われますが、私は医者が本来やるべきこと、患者さん一人ひとりと向き合ってしっかり診察する、ということをしているだけです。痛みがあればとりあえず薬を出しておくというような診療はしませんし、日常生活の送り方の注意点だけお伝えして、一回で終わる患者さんもいらっしゃいます。大学時代からこのような診療スタイルで、基本的な部分は変わっていません」

おおぎや整形待合室ひっきりなしに患者さんが来院するため、勤務医時代の方が時間的なゆとりがあったという扇谷先生。
「患者さん一人ひとりと向き合ってしっかり診察するという私のスタイルですと、どうしてもある程度時間がかかってしまいます。でもそういう診察をしていれば、患者さんは信用して来てくれます。開業して『よくなりました、本当にありがとうございました』と実際来て伝えてくれる患者さんが増えたのは、開業してよかった点ですね。
大学時代は手術をしてずっと診ていくような患者さんも多かったので、今でも南は沖縄から北は青森まで、全国からこちらに通院してくる患者さんがいらっしゃいます。今後もそういう方を診続けていくのはもちろんですが、ご近所の患者さんが『ここに通って楽になりました』といって、通院しなくてよくなる方が増えていけばいいなと思っています」
(掲載内容は2017年掲載時のものとなります)

 

Doctor’s Profile

【所属学会・資格】医学博士、日本整形外科学会(専門医)、日本医師会認定産業医、日本股関節学会(評議員)、日本小児整形外科学会(評議員)、日本リハビリテーション学会、日本整形外科超音波学会(幹事)、日本小児股関節研究会(第45回研究会会長)、関東小児整形外科研究会(第17回研究会会長)、股関節鏡研究会(世話人)

弊社が開業支援をさせていただきました

最適な準備を経て開業し、開業後の経営が順調に推移した場合も、今回ご紹介したクリニックのように、法人化や移転など、対処すべき案件が持ち上がります。弊社では開業後も会計・税務の担当として医院経営を支え、医院経営を熟知した専門家がアドバイスやサポートをご提供するため開業後も安心です。開業をお考えの先生は同封のセミナー案内をご確認の上、まずはセミナーにご参加ください。

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