開業医インタビュー 金子保谷内科クリニック 金子有吾院長

専門の呼吸器だけでなく内科全般に強く、患者の症状に応じて最適な治療を提供

※1489magazine vol.31―2020年5月発行号より転載

金子保谷内科クリニック
〒178-0064 東京都練馬区南大泉5-31-14    TEL:03-3921-4159    http://www.kaneko-hoya.jp/

東京都練馬区、西武池袋線「保谷駅」より徒歩3分という利便性のよい立地に2015年10月に開院した金子保谷内科クリニック。
院長の金子有吾先生は専門の呼吸器内科はもちろん、総合内科専門医ももち生活習慣病など内科全般に詳しく、加えて漢方内科などにより一般の西洋医学から診断のつきにくい不定愁訴まで手掛けており、様々な症状で苦しむ患者の信頼を得ている。
金子有吾院長

大学病院でキャリアを積む

祖父、父と代々医師の家系であったため、自然と医師を志すようになったという金子先生。
東京慈恵会医科大学を卒業後は、関東中央病院にて初期研修を行った。

「初期研修は大学でするよりも外に出た方が色々なテクニックが磨けて鍛えられる、というのが当時の風潮で、自分の力を試したくて関東中央病院に研修に行きました。今のように研修システムが整っておらず、野戦病院のような状況の中で、内科全般でローテーションしました」

初期研修後は東京慈恵会医科大学の呼吸器内科に入局した。
「内科全般に興味がありましたが、循環器や消化器はクリアカットでこうだからこの治療、となるのに比べて、呼吸器は診断がつかないまま治療することも多く、むしろ苦手な方でした。
しかしいつの間にかそういうところに惹かれるようになってきて、治療を進めていくうちに診断がついたりすることも面白く、難しい分野だからこそやりがいがあると感じるようになり、呼吸器内科に入局することにしたのです」

その後は基本的に附属第三病院に所属しながら、関連病院も含めて研鑽を積んだ。
祖父と父は故郷の福島県郡山市で耳鼻科クリニックの開業医をしており、自身もいずれは開業しようと考えていた金子先生。大学病院での勤務医時代は、後輩の指導や研究、学会発表にやりがいを感じて、しばらくはそれに注力していた。
「慈恵の第三病院には結核病棟があります。大学病院で結核病棟があるところは少なく、慈恵の中でも第三病院にしかありません。それで私は結核を含む抗酸菌関連の研究を始めることにしました。
研究資金がなかったので臨床的にやるしかなく、自分で色々と工夫しながらデータを取って続けていました。その結果、論文もある程度整ってきたので、もともと希望していた開業に進むことにしたのです」

金子先生の研究結果は2015年2月刊行のアメリカ胸部学会学会誌、『American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine』にも掲載された。

開業準備に進む

開業を考えるようになったきっかけの一つは、自身の腰痛の経験だった。なかなか治らず原因を探り色々な方法を試す中で、巣鴨の鍼灸師と出会ったことが転機になった。
「検査をしても原因がわからず、現代の西洋医学では治らなくて、慢性的な症状で苦しんでいる人はたくさんいます。
自分が腰痛で苦労したので、そういう人たちをどうにかしたいと考えるようになりました。
大学にいる限りは専門である呼吸器を中心にせざるを得ないですが、自分のしたいことは内科全般だったこともあり、開業して色々やってみたいと思うようになったのです」
最寄りの保谷駅と駅看板
そこで2014年1月に医歯薬ネットの開業セミナーに参加した金子先生。そのまま開業支援契約を締結して開業準備を進めることになった。
「医歯薬ネットさんは気軽に相談に乗ってくれて、何か聞いてもすぐに調べてくれたりと親身になって対応してくれ、信頼できました。
開業支援の料金も最初に払ったらそれで追加料金もなかったので、他の業者を検討することもなく、そのまま医歯薬ネットさんで開業しました」

開業準備はまずは開業物件の探索から始まる。当初は長年勤めていた東京慈恵会医科大学附属第三病院の周辺で開業しようと考えていた金子先生だが、第三病院周辺は慈恵出身の医師の開業が多いため、エリアを広げて検討するようになった。

「清瀬の国立病院機構東京病院での勤務経験もあり自宅も近いので、その辺りも含めて探してもらうことにしました。その中でこちらの物件を紹介されたのです。駅に近くて人通りが多い道路に面し、競合も少ない立地ということでした。最初は自分の開業場所としてそういう場所がよいとは考えていなかったのですが、セミナーや担当の方からの説明などを通じて、開業物件を判断する時に大事なポイントが次第に理解できるようになってきて、ここに決めることにしました」

診察室のエコー

診察室のエコー


内科全般をきちんと診察・診断できる環境を整えたいと考えていた金子先生。内臓を多岐にわたって検査するために、呼吸器では一般に使わない超音波診断装置を導入することにした。
開業した今、循環器領域の頸動脈や心臓、甲状腺、乳腺、腹部、前立腺など、実際に多くの臓器の検査に活用しているという。

開業医として

こうして2015年10月に開業した金子保谷内科クリニック。はじめに考えていた慈恵第三病院周辺ではないエリアでの開業であり、覚悟はしていたが立ち上がりは今一つだった。しかし次第に周辺住民に認知されるようになり、二年目の冬を越した辺りから経営も安心できるようになってきたという。

金子保谷内科クリニック外観

「わかっていてもはじめは患者さんが少なくて不安を感じましたが、口コミで次第に患者さんが増えていきました。
他で受診したけれど治らない咳などの私の専門の呼吸器の患者さんだけでなく、内科全般の患者さんが来院されています。喘息の患者さんは若い方が多いですが、生活習慣病のご高齢者まで、患者さんは内容も年齢層も幅広いですね」

一般的なエビデンスに基づいた西洋医学の治療は当然のことながら、そこに収まりきれない患者さんにも対応している。

「呼吸器の患者さんは、やせていて胸やお腹に筋肉がない方が非常に多いです。通常の治療では薬を出して終わりですが、胸の筋肉がなくて呼吸がうまくいかないとお腹も硬くなっていくので、こちらでは呼吸の時の胸郭の動かし方など、色々と自分で調べながら患者さんに呼吸法の指導なども行っています」

「どこに受診しても、色々な薬を飲んでもあまり効果がないとか、診断がつかないとか、西洋医学の治療で治らない方はたくさんいます。
今の医学は病気をカテゴリー化しているので、そのカテゴリーに当てはまらなければ病気ではないと考える医師は多く、患者さんが症状を訴えても気のせいだ、といったりします。
私は自分が腰痛を経験したのでわかるのですが、患者さんにとってその症状は確かにあるものであり、決して気のせいではありません。
漢方の治療はこの症状だからこの治療をします、というものですから、この診断だからこの治療をします、という西洋医学に当てはまらない患者さんに有効な場合もあります。ここでは確立された西洋医学では語れない難しい患者さんも、漢方など含め患者さんに合った方法を検討して治療しています」

大学病院では診ることができない慢性的な症状を持つ患者さんにも寄り添っていきたいと開業した金子先生。
開業して四年が経過した今、近隣住民だけでなく、漢方外来や慢性腹痛外来、呼吸器疾患の診療を目的として遠方からも患者が来院するようになり、患者数は順調に増えていき、医療法人化も控えている。金子保谷内科クリニック受付

「患者さんが増えても電子カルテの記入方法など工夫し、なるべく患者さんをお待たせせずに、お話もしっかり聞きつつ診察するようにしています。
悩みを抱えていてもなかなか言えず苦しんでいる患者さんは多いので、少しでもそれを引き出して、その悩みを聞きながら患者さんと一緒にその症状に向き合い、整えていきたいです。
そういう診療をしていると、患者さんが喜んでくれて色々と言葉を伝えてくれるというリターンがあるので、開業してよかったと感じます。
このまま自分にできる医療を続けて、患者さんに寄り添い続けていきたいと思っています」
(掲載内容は掲載時のものとなります)

Doctor’s Profile

【所属学会・資格など】::医学博士、日本内科学会(内科認定医・総合内科専門医)、日本呼吸器学会(専門医・指導医)、日本結核病学会(結核・抗酸菌指導医)、日本呼吸器内視鏡学会(気管支鏡専門医)、日本東洋医学会、日本禁煙学会、日本アレルギー学会、身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器機能障害)、東京都難病指定医、東京慈恵会医科大学非常勤講師

弊社が開業支援をさせていただきました

弊社はクリニック開業支援を主体とする企業として、専門的な医院開業コンサルティングを行っています。物件探索においても、先生の希望を踏まえながらマーケットリサーチを行い、ご希望エリアに適した物件がなければエリアを広げて探索し、最適な開業物件をご提案します。
安全に開業までサポートした後も、経営相談・会計顧問業務で関わるため安心です。
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