開業コラム
公開日:2026年1月16日
「どこで開業するか」は、開業準備の中でも最重要テーマのひとつです。
物件の条件や家賃、導線の良さなど、検討ポイントはいくつもありますが、結論はとてもシンプルです。
患者数が見込める場所を選べるかどうか。
これが、開業後の安定性を大きく左右します。
クリニックの売上は基本的に次の式で整理できます。
売上(診療報酬)= 診療単価 × 患者数
ここでいう診療単価は、点数をベースにした「科目ごとの平均診療単価」です。
もちろん科目によって単価は異なりますが、仮に単価が同程度だとすると、最終的に差を生むのは患者数です。
だからこそ、開業地選定では「その場所に、自身の科目の患者がどれだけいるか」を最初に押さえる必要があります。
例えば、平均診療単価を5,000円として考えてみます。
1ヶ月の診療日数を21.5日として計算すると、
・1日60人の場合:5,000円×60人×21.5日×12ヶ月=年間 約7,740万円
・1日70人の場合:5,000円×70人×21.5日×12ヶ月=年間 約9,030万円
たった10人/日の差でも、年間で約1,300万円の差になります。
利益は「売上 − 経費」で決まります。
クリニックはそもそも経費構造が軽いので、無理なコスト削減を図るよりも、
売上を最大化できる立地を選ぶことが、結果として安全な経営につながるのです。
さらに、検査体制の整備や各種加算の取り方によって、
・診療単価の上昇
・患者数の増加 の両方を狙える可能性があります。
開業地選びの前提は、マーケットの需給調査を丁寧に行うことです。
需要のある場所で、適切な供給を行う。
これができれば、患者数の確保に加えて、診療単価を上げるための設計(検査・加算)も組み立てやすくなります。
開業地は、開業後に簡単に変えられません。
だからこそ「患者数が多い場所」を軸に、調査と設計を積み上げることが、安心できる開業への最短ルートになります!
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